数寄者・岩崎鈍太郎

只今“坂本竜馬ブーム”・・・まぁ、大河ドラマでやってるし・・・シャ～ナイ。

天邪鬼な性格ゆえかも知れませんが、皆が“竜馬”を引き合いに出して、厭らしいっ・・・でも、大河ドラマは見てます。

・・・そんな捻くれ者は『岩崎弥太郎』に注目してます。

此の人は『郵便汽船』と云う“日本初の株式会社”を作り、これが後の『日本郵船』・・・以後、会社が増殖して“三菱の大財閥”を築いていくワケです・・・実に面白いっ?!

また“数寄者”でもありまして、自らを『鈍太郎』と号して国内外の骨董や美術品の収集をしておりました・・・のちに美術館が幾つもデキマス。

金にものを言わせ、欲しいモノは片っ端から集め、金で動かないと家に押しかけて、土下座をしたまま頭を上げずに動かないなんてコトまで・・・他の数寄者は警戒してコレクションは絶対見せないし、口にも出さないぐらいに用心してたらしい。

そんなだから“嫌われ方”も尋常ではなかった・・・

兎に角、「イイモノを見たら欲が湧いて、獲っちまう」って感じですかねぇ・・・わかり易く謂えば『金持ちなのにタカリする人』です。

傍から見てると“面白い”で済みますが、嫌でも付き合わなきゃイケナイ方々にとっては“完全なる悪魔”ですよっ!!

・・・でも、人生は竜馬よりも謳歌したように想います。

補足：確か『鈍太郎』の銘を冠した楽茶碗が存在します・・・此れは、火事に見舞われた数寄者の家の焼け跡から、“一片の楽茶碗”を見つけ出し、其れを埋め込んで造らせた“楽茶碗”です。