2014年9月28日日曜日

『自然』は、牙を剥く

まだ小学6年生の夏休み中、旧小坂町(現・下呂市)の濁河温泉の近くのキャンプ場で野営をした。

・・・多治見のボーイスカウトの毎年の恒例行事だった。

其の最中、御嶽山への登山が行われ、岐阜県側の山頂まで登ったら、吐気と頭がガンガンした・・・高山病だったらしい。

直後の10月に気象庁にも死火山だと想われていた御嶽山が噴火した・・・正確には、水蒸気爆発だった。

・・・それが切っ掛けで、詳細なデータ観測体制が敷かれたらしい。

そんな事にも、当時はガキなので「おっ?!、おぉ~ッ!!」と思ったダケだった。

大人になって車に乗れるようになると、スキーをしに何度も行った場所でもある。

あれから、ほぼ35年・・・再度、大規模に噴火した。

標高が3,000mを超える高山ではあるが、比較的整備が行届いており、夏季は2,200mまで車で上る事が可能なこともあり、一年を通じて、スキーや観光登山、『霊山』として参拝登山者も絶えず、昼間は結構なヒトが来訪する。

かなりの軽装でも登れてしまう山でもある・・・

休日で晴天のだったから、多くの被害者(犠牲者)が発生したともいえる・・・高齢者を中心とした、最近の登山ブームも被害の拡大を助長したかも知れない。

被害を受けた方々は自然をなめていた訳では無いのだろう・・・

・・・敢えて言うなら、普段が安全過ぎて、不意を衝かれた格好だ。

災害の分類は違うが、広島の豪雨による土砂災害に於いても言えるコトだが、急激な環境変化に対して、人間は為す術が無い。

自然に親しむ事は悪い事では無いが、無理な開発も含めて、自然に干渉する行為は、細心の注意が必要なのだろう。

自然に近づけば、近づくほど、危険との距離感も近くなる・・・

・・・であるなら、もう少し『自然に対する畏怖』が有っても善いのではないか?

コンナこと考えてながら遊びに行くのは面白くないが、毎度、明白な事実を突き付けられると、グウの音も出ない。

切ない気もするが、『絶対安全』は何処にも無い・・・

誰であろうと、未来永劫、自然をコントロールしよう、出来るなんて想わない方が善いし、出来る未来は来ないだろう。

ピリピリしながら生きてく事も嫌だなぁ・・・なれるんだったら、楽天家になりたい。

最後に豆知識①:講釈を垂れるヒトの災害に於ける致死率は、高い・・・

・・・考える前に逃げろってコトです。

豆知識②:災害時の死亡原因は、殆どが窒息死・・・土に顔まで埋もれたり、水に呑まれたりするからだそうだ。

・・・室内で無ければ、ショック死は意外に少ない。

今回は、噴石に打たれたヒトが多かっただろうから、コレには当てはまらない。

『もし危険を察知したら、口を両手で覆え』・・・参考になる時が来ない方が、絶対に幸せだ。

災害に遭って、幸せになったヒトなど見た事が無い。

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