2016年11月29日火曜日

フツーの人にはなれない事情

隣国の大統領が「進退を国会に委ねる」的な談話を発表して、事実上の『弾劾容認宣言』と受取られている。

国会に「進退の全てを決めろ」と丸投げした。

・・・が、タダの時間稼ぎだったりする。

国会の構成上、弾劾手続きの発効には与党の造反者が必要になり、親パク派は与党内で造反阻止に動く模様・・・国会議員の2/3の賛成は、現時点で微妙な情勢。

仮に弾劾訴追が成立しても、退陣の行程や首相への権力移譲をゼロから議論し道筋をつけるのには、相当の時間を要する。

本日の談話の中で、朴大統領は『任期短縮』に言及している・・・

『大統領の任期(5年)』は憲法で規定されている・・・『任期の短縮』には、改憲が必要・・・改憲が善いのか、あくまでも弾劾なのか、意見は割れるだろう。

改憲が成立すれば、退陣は早い・・・

・・・だが、成立までの過程を考えると、残りの任期の半分程度は消化してしまうのではなかろうか?!

今回の騒動が何故、此処まで盛り上がったのかを考察すると、チェ・スンシルの娘の不正入学や特別待遇が明るみになり、火に油を注いだのだと思う。

正直、しょうもナイ・・・

大統領の権威を笠に着たチェ・スンシル周辺の暴走だ。

一国の大統領の不逮捕特権を剝奪してまで訴追し、懲罰を加えなければならない事件性は乏しいし、禁固刑になるような事案ではないが、加熱したメディアと国民の盲目的な怒りが国を揺るがすような事態にしている。

本筋(or日本)ならば、チェの周辺を懲罰の対象にすれば済む話だ。

さっさと謝罪して、減給1/10半年で終わる。

それが、朴クネ氏が大統領を辞めフツーの人になった途端、逮捕され訴追される公算が高いから自分の進退を自分で決めないだけなのだ。

国民感情で法が歪められては、法治国家とは言えない。

・・・そりゃあ、モラトリアムもしますよ。

隣国の一大事ではあるが、内容が稚拙で日本のTVで逐一報道しなければならんコトだとは感じない。

飛鳥の件と絡めるのもオカシイが、もはや脱出せない体質なのだ。

韓国社会が生んだ『悪化の無限ループ』・・・首を挿げ替えても、利権構造を無くさないと同じ事が起こる事は安易に予想できる。

飛鳥と同様、改善には向かわないし、往生際は悪い。

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