2018年9月8日土曜日

巨大ドライブ・イン

以下、人其々の印象が有りますので、私の感覚と評価が絶対ではない事を予め、御理解下さい。

島根県安来市にある『足立美術館』を拝観しました・・・

海外での評価が高い庭園を有する、高名な美術館であります。

山陰本線のJR安来駅から無料送迎バスもあり、車が無くても来館が可能ですし、ツアーの外国人観光客も観光バスで来館する、集客に注力している。

・・・たぶん松江城に来ていた外国人もコースとして回ってくるのでしょう。








非常に管理の行届いた庭園で私の来館中も庭師の方々が手入れや掃除を一生懸命されておられました。

・・・でも、奇麗でありながら自然の立体感が希薄。

「のぺっ」とした印象・・・塵ひとつ無い、人工物。

美術館の展示物もよい物である事には変わりないのですが、最高と謂うよりは良品・・・横山大観以外の作者の代表作は無い・・・其れだけでも観に行く価値がある物は、少ない。

地方と東京や京都の世の最高が集まる美術館との比較自体が酷だが、考え尽された企画と質と量で「これでもかっ」と畳掛ける『濃厚さ』が無い。

・・・期待し過ぎましたかね?!

『足立美術館』をメディアなどの露出で前面に置いた、記念品やお土産を買える大きなドライブ・イン・・・あくまでも、私個人の印象と評価です。

あぁ・・・完全にDisってる。

入場料:2,300円は寺や神社の『拝観料』的・・・お店としては『基本料金』・・・美術館内に3つあるミュージアム・ショップと駐車場から美術館までのお土産屋と軽食屋さんで稼ぐ・・・「なんか買うやろ」と謂う『門前町の商形態』・・・銘物でもあれば、成立する。

『ホントに往きたい場所』なら、あそこまでの巨大な駐車場も必要ない。

土産物産業を持込む必要も無い。

お店や入退場口の人員の多さに「人件費、大変そう」とか「維持費が莫大そう」と他のトコロに気がいってしまう・・・支出が多いと純粋に「美術品と庭を観て」と云うより、其の周辺を『産業化』せざるを得ない。

ほぼ何処の美術館でも企画展でも買っている図録は、今回は買っていません・・・もっと作者を絞り作風を掘らないと、濃さは生まれない。

山陰を盛り上げようと頑張っているのに、残念・・・

松江城で見た観光バスで送込まれる外国人のツアー客は満足させられても、私は貪欲に『無二』を求める。

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