2018年9月12日水曜日

往路があれば、復路もある

米子駅の改札を朝8時半に入場し、再び長旅を始める・・・

また8時間も電車に乗ると想うと、少しゲンナリ・・・暇人の時間潰し。

ただ逆に進む・・・8:39発の『とっとりライナー』に乗車・・・米子始発なのに、この中途半端な発車時刻・・・意味はあるのか?

往路は姫路-鳥取間で“特急ワープ”を利用したが、鳥取からの各駅停車区間がしんどく感じ、同じ特急に乗れるのに「鳥取まで長過ぎ」とヒヨって倉吉駅(特急始発駅)からワープを使う。

ちなみに、出費が1,450円増えた・・・

・・・カード決済なので、痛みが一ヵ月後にくる。

居酒屋メシの連続でスッカラカンになって、外食不能で滞在最終日の夕食はホテルでイオンお惣菜だった。


えらく反射する・・・

姫路からは米原行きの快速を利用・・・急ぐ必要は無かったが、特急を降りたら対面にスタンバっていて、座れそうだったので最後尾(トイレ付車両)に乗ってしまった。

姫路の次は明石・・・その明石で一見して“明らかに変わった人”が乗ってきた。

『女装の老人』

白髪交じりの背中まで伸びた長髪に女性物のブラウスにパンツ・・・パンプスも履いていたが、明らかに面長の男性老人・・・小振りの手提げカバンも女物。

声は出さずとも、一斉に乗客の心ががザワツク。

そして、挙動不審・・・命名:『明石の魔女』・・・バレーボールではない。

乗降口付近に立っていたのだが、立ち位置が落着かず、何故かトイレに何度も入る・・・そして次の加古川で降りたかと想ったら、車両を変えただけらしく大阪の手前で電車の走行中に最後尾に戻ってきた。

・・・再び、ザワツク。

あからさまに写真を撮る乗客までいた・・・プライバシーもヘッタクレも無いが、気持ちは解る。

しかし、まぁ・・・『癖』である・・・犯罪者ではない。

いや、あの人は「恥かしいけど本当の自分を晒している」だけなのか?

ある意味、勇気はある・・・電車と謂う『大人数の密室』で出す処がおかしい気もするが、自ら人目に触れる明るいトコロに出た。

こっちはTVの中でしか視ない『女装家』を初めて生で、化粧もしてないであろう老人がしているのを見たワケで、もう車窓の景色なんて目には入ってこない。

そして京都駅で本当に降りていった・・・

・・・確認の意味で、車窓からホームを歩いているその老人を見送った。

当人が降りてからも「なんで京都?」「京都に何しに来た?」「見間違いか、ホントは老婆か?」と想像の『?』が止らなかった・・・止まらなかったので、この電車の終点である米原駅で下車後、一応、車掌に報告した。

若い女性の車掌さんだった・・・上記の内容を話すと「一日に一人ぐらいは見ますよ」と軽くあしらわれた。

今の若い子には『フツー』に存在するものなのかも知れない。

時代は変わっている・・・あの人が先鋭的で、オレが遅れているんだ。

まぁ、お陰で長くツラい筈の姫路-米原の二時間半は飽きるコトなく、不思議な生き物を見たザワザワが止らず、眠くならずに過ごせた。

たまに外の世界を見るのもイイ・・・

・・・いろんな人が生きているコトを知る機会になった。

自分は凡人だなと思う。

追記:今回の旅で西日本の残った処は、高知と長崎と大分だけになった・・・東は、東北が全部ガラ空き・・・でも、東北は遠いし、そもそもJRが日本海側しか繋がっていない。

・・・18きっぷの旅には、厳しい。

飛ぶとカネ掛るし、フェリーは一日分の移動時間の浪費。

新幹線の並走は、何処も彼処も『三セク』・・・全部、新幹線が悪い。

0 件のコメント :

コメントを投稿