2014年7月2日水曜日

壷屋&読谷・・・沖縄の『窯焼事情』

沖縄に初上陸してスグ、中城城を汗だくで撤退・・・そこから壷屋焼組合の製土工場に御邪魔した。

見学と謂えば、見学・・・偵察と謂えば、そうも採れる。

他県の同業者からすれば、かなり行政からの支援が厚い・・・そう感じざるを得ない・・・いろんな名目で補助金が下りて来る印象を受ける。

羨ましくて、指を咥えてしまいそうだ・・・

・・・我ながら、賤しい人間だネェ~。

壷屋焼の特大シーサー

那覇市内の中心地に、壷屋焼の組合事務所がある・・・その周辺が、所謂『壺屋焼』の発祥地で、窯元の直販店が建ち並ぶ。

シーサーがイッパイある・・・趣もあって、雰囲気もヨイ。

組合の理事長さんに事務所の二階に通され、暫し歓談・・・「沖縄には『陶器商』はほぼ存在しない・・・お土産の業者さんぐらい」・・・また「ほぼ、直販・・・観光客が、窯元の販売店まで買いに来てくれる」など仰られた。

・・・また指を咥えてしまいそうだ。

産地として、此の状況を真似する環境整備は、我が方には不可能に近い。

翌日、読谷村の陶芸村『やちむんの里』を訪問する・・・何故か、最初にガラス工房が現れる。

夏は死にそうだなぁ・・・

ガラス工房の隣が、理事長さんの陶器工房・・・訪問したら理事長さんが不在で、隣接のギャラリーを視察・・・羨ましい。

待ってる間も観光客が、続々とやって来る・・・

・・・理事長さん登場後、工房内を見学させて頂いた。

広い工房・・・

職人さんが8名・・・ギャラリーの販売員が3名(常勤では無いと想われる)・・・手作り工房としては、たいへん立派な規模だ。

・・・シーサーが並ぶ

成形途中・・・耳がナイと、ヘルメットみたいだ

ダレぞが「蹴ロクロを見せてくれ」と理事長さんに頼んだら、快諾して下さった・・・此の方のホスピタリティーは、恐ろしいほどだ。

ご無理、言いました・・・申し訳ナイ

その後、理事長さんにロクロを挽けと頼んだダレぞが「自分も挽いてみたい」といって、やり始めた・・・

全然、挽けてねぇ・・・そんな簡単に出来るワケがナイよね?!

コイツ(ダレぞ)は年がら年中、講釈ばかりで見苦しい。

ねこ・・・コノあと、逃げられた

読谷村では、皆で焚く所謂『共同窯』が3つある・・・掟として「3つの共同窯のウチ、1つに属していないといけない」らしい・・・欠員がナイと、移住は出来ない・・・基本、村からの借地で、賃料は格安ッ!!

組合の形態が、かなり違う・・・此の地では、仕事を勝手に始められない。

・・・ワシらの組合では“利権”を感じないが、外の組合には感じてしまう。

理事長さんが属する『次郎窯』へ案内して頂いた・・・

わかり難いが、かなり大きい・・・

窯元に割り振られた部屋

各窯元に割り振られた部屋部屋の中・・・2㎥程度か?!

見学してたら、窯の㎥単価を訊きたくなった・・・賤しいなぁ。

隣の窯『読谷山窯』も、連房式の登り窯・・・立派な瓦屋根付き・・・台風の通り道だから、当然だ。

・・・アノ大きな人が、普通に見える

柱の数だけ部屋がある

エンゴロも壷屋焼・・・熱には、弱い

丸太だが、コレで焚くらしい

最後の3つ目『北窯』・・・コレも連房式で、年に4回も焚くらしい・・・ペース、早っ!!

・・・そんなコトしたら、睡眠不足で死んでしまう。

理事長さん・・・怖いぐらい、親切

そういえば、理事長さんの工房で『パッションフルーツ』を御馳走になった・・・人生で初めて食べた。

・・・コンナ“南国フルーツ”が、フツーに庭に生っておる。

すっぱくて、美味しい

此の地を視察して、正直に感じたままを言葉にする・・・指を咥えるどころではナイ・・・此の地の窯焼は、私めからは『セレブ』にみえた。

ほぼ商人を相手にするコトは無く、作っただけ売れる・・・しかも、お客が買いに来てくれる。

夢の現金収入・・・左手に団扇。

・・・でも、生活してると、ハブがいそうで怖い。

『沖縄紀行』・・・まだ、つづく。

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