2016年6月2日木曜日

中古車とローカル線

「新車を買わないと、廻り巡って経済が沈下する」と、あるコラムで読んだ。

読んでる裡に「オレのコトだな」と・・・欲が無いワケではないんだけど、お金を使うことには正直、抵抗はある。

・・・で、買わない選択をした。

そういう選択をする人が増えてるのだろう・・・だからこういう趣旨のコラムも書かれたりするワケで、確かに中古車の経済的な裾野と新車の裾野は広さが全く違う。

そもそも、其処まで考えて買わない。

極めて個人的な選択せざるを得ない事情もあるし、使用前と使用後の金銭価値が違いすぎると謂う事もある・・・また、新車が売れる事は、潜在的な中古車を買っているようなものなので、相対的に新車の割合は減り続ける。

まぁ、見栄さえ捨てれば、世間体はそんなに気にはならんものだ。

生活自体は、軽トラがあればホドホドにナントカなる。

ココ数年、自転車に乗るようになって、様々な処に行って感じたことがある。

先日、ローカル線があった付知に行った・・・勿論、車が無いと生活さえ儘ならん・・・車は『命綱』・・・此処に住む以上、老人になっても免許証は手放せないだろう。

実際、車と高齢者が目立つ。

嘗ての『鉄路』は、地域の資産であった筈だ・・・個人が豊かになり資産が増えることで、相対的な価値が低下する。

・・・結果的に廃線に追込まれた。

廃線を泣いて惜しんだだろうに・・・維持できんものは仕方ない。

地場産業が衰退し、それに伴って需要が減った事が主因だが、個人の選択(仕事や生活)の幅が増えたことで地域経済が変容することもある。

個人の意思(欲?)が反映される・・・

これはもう止めようが無い。

そうなると住民の要望は、鉄道の存続でなく、幹線道路の充実に移行する。

隅々まで車が行渡る事で地域の体裁も変わってしまうし、其れが過ぎれば国の経済も沈下させてしまうのならば、皮肉なものだ。

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