2015年2月10日火曜日

云いたかったコトは、だいたい云えずに終わる

中学に入ってサッカーを始めた・・・

始めた動機は、カッコ良さそうだし、近所の上級生がやっていて、結構強い学校だったからだ。

当然、自分はヘタクソで、小学校からやっている同級生の方が巧いワケで・・・三年生になってもタマに試合に出ては失敗し、チームに迷惑をかけた。

・・・いい笑いモノだったのだ。

練習はキツイし、周りの上達についていけてる気もしてなかったし、正直、高校に入っても続ける気はほぼ無かった。

それが何故に35歳まで続けて、未だに年二回のフットサルをしたりするのか?!

全ては高校に入ってスグ、一個上の中学の先輩に捕まったからだ・・・

その時分の先輩と謂う存在は“確実に自分より偉い人”で、挨拶や敬語を使うのも当り前で、友達では無かった。

中学の練習に比べてら、同じか其れ以下で、遊ぶコトにも慣れてなかったから、高校でも始めてしまえば、続けること自体は如何ってコトは無かった。

それが、卒業して何年も一緒にサッカーしてると、微妙な関係の変化がある・・・

・・・所謂『腐れ縁』と云われるやつだ。

好きとか嫌いという感情は超越し、ほぼ無い・・・先輩であっても、緊張もしない・・・「居るなぁ」と思っても、自分から寄ってイカナイ・・・無視もしないが、挨拶もしない。

そんなだから、先輩に小突かれる・・・それが挨拶になってしまう。

たいした会話もしない・・・話すコトが無い・・・それで居心地が悪くなるかと謂えば、そうでもナイ。

しばらくしたら「ほんじゃ、また」と言って、離れる・・・

そんな先輩と昨年の5月に会ったきり、音沙汰も無く・・・年の瀬も迫った頃に近所の他の先輩から「入院して、手術した」と聞いた。

「便りが無いのは、良い便り」・・・あれはウソだ。

聞いた限りでは相当な重症で、生きてるのが不思議なほどだった。

元々、体系が“太ってる”を通り越していたので“アブナイ予感”は以前からあったが、見慣れてるし、本人も痩せる気が無さそうなので、心配すると謂うよりは「そのウチ、倒れるよぉ」とおちょくった程度で放っておいた。

・・・家族では無いので、しょうがない。

まぁ、悪いコトほどヨク当るのだ。

程なく、「脚が壊死した」と聞いた時には、絶句した・・・最悪、切断・・・それでも命が繋がれば、善い方だ。

聞いた話しを膨らませ、「サッカーやってた人間の脚、切っちゃうんだぁ・・・」と勝手に想像して、居た堪れない気分になった。

・・・で、今朝、経過が快方に向うコト無く、逝ってしまった。

齢、48歳・・・もうちょっと生きてて欲しいかった。

「団次さん・・・あなたの所為で、ボクの人生がちょっと良い方に変わった気がします・・・あの時、強引に引き擦り込んでくれて、アリガトウ」

コンナ処に書いたって意味が無いコトは、百も承知だ・・・

・・・結局、ちゃんと云えずにお別れになってしまった。

生きてたら、絶対に云わない。

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